昇格1季目となる花園近鉄ライナーズは、後半ロスタイムに31フェーズに渡る連続攻撃で逆転を狙うも届かず、2点差で開幕星を逃した。
1部へ昇格させた就任2季目の水間良武ヘッドコーチ(HC、44)は「自分たちの大好きなラグビーを楽しもう。(力を)出し切ろうと伝えていました。なあ、出し切ったよな?」と、会見で隣に座ったフランカー野中翔平主将(27=同志社大)に尋ねた。
すると野中は「出し切りました!」と即答。あと1歩及ばなかった悔しさは胸にしまいつつ、2人とも笑顔を浮かべた。
日本代表WTBフィフィタは体調不良で欠場も、代表候補リストに入るFBセミシ・マシレワが先発。3トライを浴びた前半は15-19とリードを許す展開だった。
風上に立った後半12分に元オーストラリア代表のSHウィル・ゲニアがスクラムサイドを突いてトライを返し、3分後にはCTBステイリン・パトリックの個人技でトライを奪った。ゴールも決まって29-24と勝ち越し。だが、その後に2トライを浴びて再び7点差。残り5分で途中出場の竹田祐将が左隅にトライをし、決まれば同点となったSOガーデンバショップのゴールは惜しくもポールに跳ね返された。
後半ロスタイムには敵陣で31フェーズの連続攻撃。東葛が反則をすればPGで逆転勝ちだったが、相手の守備が1枚上だった。
最後の場面、DG(ドロップゴール)の選択肢もあっただろう。
ただ、水間HCは言い切った。
「いや、攻めるでしょう。俺たちのDNAは攻める。これがスタイルなので。(攻撃力を)貫かせることができなかったとすれば、私の責任です」
野中主将もこう続けた。
「改めて、本来、自分たちがいるべき場所(1部)に戻ってきた。(今シーズンの戦いで)関西魂を見せてやろうと思っています」
初勝利をかけ、次節はコベルコ神戸スティーラーズとの関西ダービー(24日、神戸ユニバー)に挑む。


