女子7人制ラグビーチーム「アザレア・セブン」のウクライナ人ナタリヤ・コザチュク(25)が、袋井市の社会奉仕団体・袋井ロータリークラブ(RC)によるウクライナ支援に協力した。同RCから防寒着約70着が贈られることになり、市内で26日、贈呈セレモニーに臨んだ。半数近くはコザチュクの実家に送られ、関係者によって困っている人々に手渡される予定。残りは駐日ウクライナ大使館を通じて届けられるという。防寒着の詰められた箱を手にしたコザチュクは「ウクライナ人として本当にうれしい」と感謝した。

終わりの見えない戦火に苦しむ母国は、日本と同じで今が厳寒期。気温は平均で氷点下5~6度になるといい、「とても寒いので、着るものがなくて困っている人に着てほしい」とコザチュク。できるだけ早く荷物が現地に届くことを願った。防寒着は主にダウンジャケットなどで、同RC会員49人の善意により、自宅で眠っていたものを持ち寄った。RC役員によると募金活動を除き、ウクライナへ物資を支援するのは初めて。「必ず届くよう、コザチュクさんにも協力をお願いした」と有効活用を期待していた。【倉橋徹也】