B1新潟アルビレックスBB(中地区8位)は28、29日にアルバルク東京(東地区2位)とアウェーのアリーナ立川立飛で対戦する。リーグ優勝2度の強敵との今季初対戦。チーム最年長のSF池田雄一(39)は「どういう状況でも、何かできるようにしておく」と心構えを話す。開幕の島根戦でプロ通算1000本成功を達成した代名詞の3点シュートはここ5試合、1本も打っていない。本来のSFだけでなく、PFや状況によってボールさばきを任されることも多いためだが「やるべき準備をする」とA東京の試合映像を確認し、対策を頭に入れた。

22日の三河との2戦目、第3クオーター(Q)終盤から第4Qにかけて出場。三河に傾いた流れを止め、2本のフリースローとレイアップで4得点。試合は77-81で敗れたが、コナー・ヘンリー監督(59)は「池田がいる時間はうまく機能する」と言う。

中地区最下位の新潟は、リーグ全体24チーム中23位。全体の下位2チームが対象になるB2降格の圏内に沈む。「緩んでいる。開幕当初はこんな雰囲気ではなかった」と危機感を募らせる。現メンバーでは18-19年の中地区優勝を経験するただ1人の存在。新潟を知り尽くすベテランが、チーム全体に引き締めを促した。【斎藤慎一郎】

■特別指定選手の武藤、小池が遠征初参加

特別指定選手のSF武藤俊太朗(開志国際3年)とPG小池文哉(開志国際-日本経大4年)が雪の中のバス移動で遠征に初参加する。ウインターカップ優勝に、特別指定選手ともなり知名度も上がった武藤は「新潟駅で声をかけられた」と照れ笑い。A東京戦はさらに名を売る機会になる。「Bリーグでもトップのチーム。出られたら学べることが多い」と三河戦(21日)に続く出番を待つ。