女子シングルスで9年連続8強の佐藤瞳(25=ミキハウス)が、石川佳純(29=全農)に1-4で敗れた。同日に行われた女子ダブルス準決勝も、早田ひな(22=日本生命)伊藤美誠(22=スターツ)組に1-3で敗戦した。

シングルスで17年以来の4強を目指した佐藤は、カットマンとして粘り強い攻撃を展開。石川の力のあるフォアハンドを拾い続け、第1ゲーム(G)をジュースの末に13-11で奪取した。

しかし、第2G以降は徐々に相手に対応された。鋭いボールで振りきられ、4連続でゲームを奪われた。

またも8強の壁に屈し「ベスト4かベスト8かという違いより、優勝できなかったという反省がある」と肩を落とした。

対戦した石川からは戦術の幅広さを痛感させられた。「石川さんは駆け引きがうまいと感じて。引き出しが多いというか、点数や流れによって、攻めたり、攻めさせてきたりするところがうまいなと。そこで自分がのまれてしまった」。悔しさをにじませつつ、静かな口調で分析した。

ここ1年は「カットでチャンスメークして攻撃につなげていく」ことなどに取り組んできた。22年に世界選手権団体女子で銀メダルをつかんだ実力者は「1本目のコースが悪くて、コース取りが課題になると感じました」と具体的な反省点を交え、今後を見据えていた。