張本智和(19=IMG)森薗政崇(27=BOBSON)組が及川瑞基(木下グループ)松島輝空(木下アカデミー)組に3-1で勝ち、初優勝した。混合ダブルスを制した張本は29日のシングルスで3種目制覇に挑む。

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心も技も磨いてきた張本が、39大会ぶりの男子3冠に王手をかけた。フルゲームとなった準決勝の第5G終盤に、8歳年上の森薗へ「ダブルスの勝敗は1人の責任じゃない」とささやいた。気を張っていた先輩を励まし、落ち着いて勝ち切ると、2年連続の決勝では「我慢」と繰り返した。第1ゲームから3連続でジュースにもつれる接戦も、正確なスマッシュで攻めた。優勝を決めると体をのけぞらせて絶叫。森薗の頭をぽんとたたいて喜び合った。

2-0から逆転負けを喫した1年前の決勝の雪辱を果たし「このペアで優勝したいと思っていた。日本一のペアだと思う」と胸を張った。勝負強さの理由を「顔や態度に出さないようになってきた」と説く張本。シングルスでも優勝し、3冠をつかみにかかる。