高校3年の横井咲桜(さくら、18=大阪・四天王寺高)が1-4で敗れ、初の決勝進出を逃した。木原美悠(18=エリートアカデミー)との“18歳対決”を落とし「ここで終わってしまった」と静かに涙を流した。

「我慢」をテーマに据えて臨んだが、第1ゲーム(G)は木原の鋭いボールに対応できず、4-11で落とした。3点を先取した第2Gでも、強打したボールをコントロールできず、8-11で奪われた。

第3Gは台上の奥にコントロールし、11-5で奪取したものの、第4Gは相手の強いボールに押され、10-12となった。第5Gも5-11で落とした。

同学年に力の差を見せられた。「すごく多彩なことができる選手で、すぐに対応されてしまうので、そこがすごくうまいなと思いました」と脱帽した。

今大会は前回女王の伊藤美誠(22=スターツ)から金星を挙げるなど、快進撃を見せたが「優勝を目指してきたんですけど、ここで終わってしまったので、来年は優勝してみんなに報告できたらなと思います」と悔しさをにじませた。

一方で手応えも得た。「伊藤選手に勝ったりして、自信にもつながったので、これからも上の選手といろいろ戦って、レベルアップしていけたら」。時折笑みも浮かべながら、今後の自分へ期待を込めた。

横井は21年の全国高校選手権で女子シングルス、学校対抗、女子ダブルスと3冠を達成した実力者。「思い切ったプレー」を信条とし、強打を武器に初の4強へと勝ち上がった。【藤塚大輔】