B1新潟アルビレックスBBに元日本代表でB1の横浜BC、三河などでプレーしたSG川村卓也(36)が練習生として参加することが8日、分かった。チーム練習への合流はリーグ戦中断期間中の20日前後の模様で、練習参加後、正式入団となる可能性が高い。

低迷脱出の切り札として元日本代表のシューターに白羽の矢が立った。06年世界選手権などに出場した川村は昨季はB2西宮でプレーし、昨年6月30日に退団。今季は所属先がない。ただ、西宮では52試合に出場。20-21年は三河で51試合出場し3点シュートの成功率45・3%を記録した。旧JBL栃木(現B1宇都宮)時代は08-09年から4季連続得点王で、09-10年はリーグ初優勝に貢献した。体力、感覚が戻れば戦える下地がある。

新潟は残り24試合で、現在5勝31敗。B1中地区最下位の8位で、リーグ全体順位も最下位の24位。全体の下位2チームが対象のB2降格圏内に沈む。課題の1つの得点力は、1試合平均得点72・5点でリーグ23位。川村の精度の高いシュートは強力な武器になる。

川村は今季はBリーグのインターネット中継で解説を務めている。1月には三遠-新潟戦を担当し、昨年末のウインター杯男子決勝、開志国際-福岡第一戦も解説。バスケ教室開催など普及活動も積極的に行う。一方、現役続行にこだわり、西宮退団後もトレーニングを積んでいた。入団となればチーム活性化の起爆剤として期待が寄せられる。

◆川村卓也(かわむら・たくや)1986年(昭61)4月24日生まれ、岩手県出身。盛岡南高からJBLオーエスジーに入団し、05-06年に新人王、08-09年にはJBL栃木(現B1宇都宮)で得点王に輝いた。13-14年からNBL和歌山(現近畿地域リーグ)、15-16年はNBL三菱菱電機名古屋(現B1名古屋D)に所属。Bリーグでは16-17年から横浜BC、19-20年から三河、20-21年はB2西宮でプレーした。05年に日本代表入りし、アジア選手権、06年世界選手権、07、11年のアジア選手権などに出場した。Bリーグ通算319試合出場、3603得点、1058アシスト、855リバウンド。193センチ、90キロ。ポジションはSG。