リーグ優勝16度のシャンソン化粧品が、出場選手7人の“異常事態”で再出発した。リーグ再開初戦で富士通に今季最多104失点を喫し、64-104で完敗。22日にチームは、元日本代表の藤岡麻菜美(29)ら選手7人が「方向性の違い」で退団、李玉慈監督が「混乱を招いた責任」で辞任と発表した。アソシエイトヘッドコーチだった鵜沢潤新監督(41)の下、故障者も含む選手11人で、上位8チームによるプレーオフ進出を狙う。

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試合前のウオーミングアップ。14選手がベンチ入りする相手に対し、シャンソン化粧品はその半分、7人しかいなかった。リーグ再開初戦で対したのは、21年東京五輪で日本の銀メダル獲得に貢献した町田瑠唯らを擁する富士通。前半は38-46と粘ったが、第3クオーター(Q)から引き離された。終わってみれば、今季最多104失点。小池遥主将は「3ポイントで20本もやられた。自分たちのディフェンスができなかった」と敗因を分析した。

苦しい状況下でも懸命に戦った。試合前時点でプレーオフ進出圏の7位。だが、優勝を目指して臨んだシーズン中に、日本代表経験を持つ藤岡ら7人がチームを去った。鵜沢新監督はこの日の7人での戦いを「正直タフ」と認めながらも、「やることをやるだけ。バスケットを一生懸命頑張ろう」と残った選手に語りかけた。大勢が決した第4Qにも165センチの知名祐里が、失点間際でボール奪取するなど思いを体現した。

26日の第2戦を含め、リーグは残り7試合。22年W杯日本代表で24歳の吉田舞衣は「人数が少なくても、自分の仕事は今までと変わらない。チームのためにシュートを打ち続けたい」と目を潤ませながら言い切った。現在チームは、アーリーエントリーの学生選手2人を含め、わずか11人。それでも故障でこの日の試合を欠場した橋口樹、谷村里佳のセンター陣が、次週にも復帰の見込みという。鵜沢新監督は「今季、チーム目標で『優勝』を掲げた。そこへ背中を押せるように頑張りたい」と懸命に前を向いた。逆境から、名門の意地を見せる。【松本航】