ショートプログラム(SP)首位の宇野昌磨(25=トヨタ自動車)が、日本男子初となる2連覇を達成した。

196・51点の合計301・14点。21日の公式練習中に右足首を負傷するアクシデントに見舞われていたが、その右足を突く4回転フリップを美しく決め切るなど、難局を乗り切った。

表彰式の後に行われた囲み取材では、優勝インタビューで口にした「今後」について問われ、説明した。

-言える範囲で「今後」とは

宇野 言える範囲というか…何も考えてないんですね。ただ、いつもは次のシーズンに向けてどうやっていくか、その試合に向けてどうやっていくか、競技者としてどうやっていくか、だけを考えていました。2年前まではやっぱり成績が出ていなかったので、まず成績を出したいっていうところでした。ただ、今の僕の考えっていうのは、成績が出たことにうれしくは思いますけど、スケートが成績を目指したスケートになってしまっているなっていうのが率直な感想なので、決して悪いことではないと思うんですけれども、それがルールなので。ただ、僕が楽しいと思うのは、高橋大輔選手のような憧れたスケートっていうのは、今の僕が体現できているかって言われたら、そうではないので。それはアイスショーとかで、できることなのかなと思う。そういったものを今は頑張りたいって強く思ってます。それを頑張っていった先に、自分が今後どうしていきたいのかっていうのが見つかると思います。

-アイスショーとエキシビション。そこで学んだことを競技会に生かしたいという話なのか、競技会に来季も出るかどうかが白紙なのか。今、どういう考えか

宇野 来年も競技会には出ると思いますよ。ただ、シーズンオフに競技会に向けてどんなものをしたいかっていうことだけを考えていたのが、アイスショーっていう場所でも、僕は競技会のような演技をずっとしてきたんですけど、そうではなくて、スケーターとしてこうなりたいっていうものを見つけていきたいと思いました。その流れで、そういったことに取り組んだ時、自分が何を感じて、今後さらにこういうことをしていきたいって思ったら、その道も考えてもいいのかなと思っています。

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