東京五輪日本代表の塩浦慎理(31=イトマン東進)が8度目の優勝を飾った。タイムの21秒99は、世界選手権(7月、福岡)の派遣標準記録(21秒96)まで0秒03。「厳しいっすね。結構タイムいけると思ってたんですけど」。内定を逃し、険しい顔に喜びはなかった。

「賭けにいって、それが空回った」。ゴールでストロークを1回増やしてタッチにいった選択を「裏目だった」と悔やんだ。ぴたっとタッチが合う時は調子が良いとき。わずかな誤差だが、この日は7メートルほど手前で、合わない感覚があった。いつもの右ではなく、左でのタッチになった。「21秒8台とか出るかなって思っていた」という期待が裏切られた。

会場には妻でタレントのおのののかと1歳の長女が応援していた。久々に声援が飛んだ会場の雰囲気にも「今日いっぱい入ってましたね。だから、うれしかったです。久々に人がいる雰囲気っていうか」と高ぶった。

あくまでも視線を向けるのはパリ五輪。世界選手権の代表の可能性も残すが、「そこはあんまり考えてないんですけど、ま、やっぱこれ(派遣標準)は切らないと五輪は出られないんで。もっと圧倒的にその速くなる必要がありますね」。気力、体力の復調は実感する。「泳ぎのちょっとしたテクニックのとこが、まだまだ100%じゃない。まだしっくり来てない部分も若干あったりして」。あとは「技」を積み上げていく。

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