今季のグランプリ(GP)ファイナル覇者の三原舞依(23=シスメックス)が今季最終戦のフリーで131・21点をマークし、5位に入った。演技後は笑顔で会場を見渡した。

気合の入った表情でリンクイン。「今日はびっくりするぐらいの状態だった」と調子はよくなかった。それでも、自身の2つ前に滑った韓国イェリムの演技に触発。「体の状態がどうであれ自分もやってみよう」と、冒頭のダブルアクセル(2回転半)、2本目のルッツ-トーループの連続3回転ジャンプに果敢にチャレンジし、次々と着氷させた。

観衆を引き込みながら、最後の7本目のジャンプへ。その3回転ループは転倒となったものの、最後まで情感を込めて滑りきった。

「観客席にパワーを送ってくださる方がたくさんいた。拍手とか声が心の中に入ってきた。ここにいることが幸せだと思った」

演技直後は東京体育館を埋め尽くした観衆に目をやりながら、両手を顎の下で組み、顔を傾けながら笑った。キス・アンド・クライでは中野園子コーチらとともに、にこやかな表情を見せていた。

今季は自己最多となる13試合を戦い抜いた。「びっくりすることがたくさんあった思いのこもったシーズンだった。なによりこうして舞台に戻ってこられたことがうれしかった」と、汗を拭った。

来季も歩みを止めるつもりはない。「まだまだできることがたくさんある。1つ1つ前に進んでいきたい」と前を見据えていた。【勝部晃多】