最終泳者となった広田樹(いつき、20=井村ク)は連覇が決まった瞬間、喜びを爆発させた。「これまで100点満点だったので、すごい点が出てびっくりしました」。旧採点方式だった昨年に続いて、大幅に変更された新採点方式でも優勝。「難しい技を詰め込んだのがよかった。3位まで井村クラブが入ってうれしい」と表彰台独占を喜んだ。

昨年末、目標だった23年の日本代表入りを逃し「もう競技を辞めようかとも思った」。昨年のこの種目で2位に入った妹の憩(いこい)が、ジャンパーとしての能力を買われて日本代表入り。悔しい思いもあったが「辞めるなら、最後まで頑張て辞めよう」と思い、日本選手権での連覇を目指してきた。

先月、来年のパリ五輪アーディスティックスイミング(AS)代表9人を今夏の世界選手権代表14人から選ぶことが発表された。人数が満たなかった場合は現代表以外から選ばれる可能性もあるが「大学(同志社女大)も4年だし、競技生活から離れることも考えています」と話した。

妹の憩はこの日朝、5日からW杯の行われるフランスに出発。前夜には「頑張って」というメールが届いたという。「悩んだ時期もあったけれど、最後まで頑張ってきて良かった」と笑顔で話していた。