ベルテックス静岡(リーグ3位)が新たな歴史を刻んだ。1勝1敗で迎えたプレーオフ(PO)第3戦で、さいたまブロンコス(同2位)に86-81で辛勝。先月28日の第1戦(77○73)に続く2勝目を挙げ、リーグ参入4季目で来季B2昇格を決めた。決勝戦は6日から、アウェーで岩手ビッグブルズ(同1位)と対戦。B3優勝を懸けた決戦に臨む。【山口昌久】

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待ちに待った瞬間だった。B2昇格を告げるブザーが鳴り響くと、ベルテックス静岡の選手たちは歓喜の声を上げた。ベンチメンバーもコートになだれ込み、アウェー・埼玉まで応援に駆けつけたブースターも総立ちとなった。コート中央でスタッフと喜びを分かち合い、選手と笑顔で抱擁したファクンド・ミュラー監督(49)は「1つの目標を達成できた。勝因は守備とリバウンドの制圧。何より選手のハードワークが素晴らしかった」とたたえた。

「全員バスケ」を体現し悲願達成に導いた。歓喜の中心で、うれし涙を流したPG岡田雄三主将(27=三島市出身、沼津中央高出)は「(最終決戦は)この1年を出せた試合」と胸を張った。攻撃では5人が2桁得点を記録。スコアリングリーダーが試合ごとに変わる今季のチーム特徴を示した。守りでは1~3Qの立ち上がり3分間は相手に得点を許さず。体を張ってボールに食らい付き速攻につなげた。さらにリバウンドの数では、相手の39本に対して42本。2年半前の就任時から指揮官が求めていた「守備とリバウンドの強いチーム」に、また1歩近づいた。

プレーオフ5試合(準々決勝2、準決勝3)を戦い抜いたチームは、初のタイトルを懸けて決勝戦(6~8日、盛岡タカヤアリーナ)で岩手ビッグブルズ(リーグ1位)と対する。レギュラーシーズンの対戦成績は2勝2敗。今季加入で古巣に臨むSG山田安斗夢(25)は「ファイナルも気持ちが重要。優勝で決めたい」と仲間の思いも代弁した。チームで開幕前に掲げた「B3優勝、B2昇格」。あとは、残る1つの目標を成し遂げて有終の美を飾るだけだ。

○…岡田主将の母校・沼津中央高バスケ部員17人が、アウェー第3戦の応援に駆けつけた。静岡のブースター約250人と一緒に、相手に負けない大きな声援を送って選手を勇気づけた。岡田は「沼津中央高の生徒をはじめ、この3日間、ホームと思うぐらいの応援に力をもらった」と感謝を込めた。