来年のパリ五輪でメダル獲得の期待がかかる13歳の小野寺吟雲(ぎんう)が、Xゲームで初出場優勝を果たした。2月に初出場した世界選手権(アラブ首長国連邦)では、男子スケートボードストリート史上最年少メダルの3位となり、帰国時に今後の目標を問われると、「宇宙でスケートボードをしたい」と話すなど、スケールの大きさを感じさせた。初開催だった昨年に続く日本開催となったアクションスポーツ世界最高峰の祭典でも、ファンを魅了した。
147センチの小柄な体をめいいっぱい使い、喜びを爆発させた。自由に45秒間滑るランを2回行い、高得点の1回で争う決勝。その1回目から、高難度のトリック(技)を繰り出し、90・33点の高得点を記録した。何度も両拳を突き上げ、雄たけび。最終結果では2位に約7点差をつける圧勝劇に「今はもう、やり切って100点満点。自分の技を全力でやることを考えていた。自分に勝つことができました」と声を弾ませた。
前日13日に予定されていた予選は雨天中止。ぶっつけ決勝の緊張感が漂う中でも、「しょうがない。みんな同じ条件だから」と落ち着いていた。ホームの温かな風を全身で楽しみ、「みんなが応援してくれたから頑張れた」。胸に金メダルを輝かせながら、充実感をにじませた。
今後の出場大会については未定だが「どの大会に出ても優勝するつもり」と言い切った。その先に、五輪のメダルが見えてくる。それでも、目標はあくまでも「宇宙に行って滑りたい」と変わらない。13歳は、自身のスタイルで突き抜ける。
◆小野寺吟雲(おのでら・ぎんう)2010年(平22)2月15日生まれ、横浜市出身。名前は禅語の「龍吟雲起」に由来し「龍が吟ずれば雲が起こるように、自然をも動かす人間になってほしい」との願いが込められている。7歳ごろから本格的に滑り始める。昨年はアマチュア最高峰のタンパ・アマ(米国)で準優勝し、日本選手権は初出場で史上最年少優勝。


