バスケットボール男子Bリーグ元MVPで、21年東京五輪日本代表の田中大貴(31)が、B1アルバルク東京からB1サンロッカーズ渋谷に移籍することが30日、両チームより正式発表された。

Bリーグ創設前からアルバルク一筋でプレー。19-20年シーズンにはレギュラーシーズンMVPを受賞した。退団するA東京、移籍先のSR渋谷からそれぞれ田中が出したコメント全文は以下の通り。

◇  ◇  ◇

「アルバルクファンの皆様

この度チームを退団させて頂く事になりました。

大学を卒業してからこのチームで9年もの間、ファンの皆様と共にチャンピオンを目指して戦えた事を誇りに思っています。常に支えてくれたファンの皆様には本当に感謝しております。

ファンの皆様に何とか勝ち姿、自分たちが応援しているチームは1番強いチームなんだと思って頂けるように必死にプレーし続けた9年間でした。

いい時もそうでない時もたくさんの愛情をもって自分の背中を押して頂いた事に本当に感謝しております。

自分にとってアルバルクファンの皆様は特別な存在で、これから先も変わる事はありません。今回の決断が簡単ではなかった事は言うまでもありません。毎日毎日色々な事を考えました。

最終的には自分がどうしたいのかと考えた時に、今までもそうしてきましたが、自分が納得して楽しいと思えるところで、自分の事を本当に必要としてくれている人のもとでプレーがしたいと思いました。人生必要な時に必要な事が起こると思っています。

アルバルクファンの皆様の前でプレーできなくなる事はとても残念ですが、また皆様と試合会場でお会いできる事を楽しみにしています。

最後に、契約やリリースのタイミングの関係で、皆様に直接感謝の気持ちを伝える事ができず、大変申し訳なく思っております。

9年間本当にありがとうございました。」

◇  ◇  ◇

「サンロッカーズファンの皆様

初めまして。田中大貴です。今回サンロッカーズの一員になる事ができ、大変うれしく思います。

新しいチャレンジの機会を与えてくださったチーム関係者の皆様には感謝申し上げます。

今回、サンロッカーズのチームは大きく変わる事となり、ファンの皆様も様々な思いがあると思います。

ですが、これまでの全てを知るベンドラメ選手を中心に、もっといいチームになれるよう、日々精進してまいります。

自身がよく知るコーチが新しくチームを作っていく中で、できる事はたくさんあると思っています。

簡単な道のりではないですが、このチームにはしっかりとしたビジョンがあります。

優勝を目指すにあたり、できる事は何でもやりたいという気持ちです。

サンロッカーズファンのみなさまも共に戦ってくださればありがたいです。」