9月開幕のラグビーW杯フランス大会へ強化を続ける日本代表のジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC、53)が5日、今季初実戦となる「リポビタンDチャレンジカップ2023」オールブラックスXV戦(8日、東京・秩父宮ラグビー場)の主将にフランカーのリーチ・マイケル(34=東芝ブレイブルーパス東京)とSH流大(30=東京サントリーサンゴリアス)を任命した。

宮崎合宿本格始動3日目の練習が公開され、実戦を想定した組み立てなどを確認。昨季主将を務めたフッカー坂手淳史(埼玉パナソニックワイルドナイツ)が故障から復帰途上で、ジョセフHCは「今週に関しては共同キャプテン。頼れる選手たちがたくさんいる」と信頼を寄せた。

15年イングランド大会、19年日本大会とW杯2大会連続で主将を務めたリーチは「自分のパフォーマンスだけは整えて、周りとコミュニケーションを取りたい」ときっぱり。あくまで自らのプレーを最優先とし、これまで培ってきた経験値で仲間を引っ張っていく。

今回の宮崎合宿には日本代表36人と、同代表候補のフランカー下川甲嗣(東京サントリーサンゴリアス)、ベン・ガンター(埼玉パナソニックワイルドナイツ)、WTBレメキ・ロマノラバ(NECグリーンロケッツ東葛)が参加。他の代表候補選手も合宿などに参加する可能性は残されており、ジョセフHCは「ケガもいつ起こるか分からない。病気もあるかもしれない。そのためにワイダートレーニンググループとして(代表候補の)選手たちが同時に練習している」と言及した。【松本航】