「勝負どころで確実に点を取ることを意識したい」。大会前に口にしたエースの決意を、古賀はベルギー戦のコートで見事に体現してみせた。

1点を争う攻防が続いた第1セット(S)中盤。1点リードされるたびに、その右腕からのスパイクで追いついた。第3Sは開始から自らの一撃で得点を重ね、中盤の粘る相手の5連続得点も、強烈なスパイクで反撃の火を消した。

第1Sは連勝の原動力だったサーブで崩せず、平均身長で10センチ以上上回る相手の高さにも苦しんだ。それでも「相手のブロックのつき方、どこがオフェンスで効果的に決まるかとか、コート内でしっかり話すことができた。そこは本当に強くなった」。主将として、言葉でもチームをけん引した。

今大会は開幕戦のペルー戦で14得点と存在感を示したが、続くアルゼンチン戦では9得点とマークも厳しくなった。そんな中で「勝負の後半3連戦」の初戦で両チーム最多19得点。トルコ、ブラジルと続く正念場にも「私自身本当に楽しみ。結局最後は結果がついてくる」。勢いづいたエースの声が大きくなった。