昨季のグランプリ(GP)シリーズ2戦連続銅メダルの住吉りをん(19=オリエンタルバイオ/明治大)が逆転優勝を飾った。ショートプログラム(SP)4位からフリーは123・13点、合計188・53点とした。「少しジャンプのミスが出てしまったので、思った通りにはいかなかったんですけど、リカバリーだったり、気持ちの切り替えだったりっていうところで、自分の成長が見られた。そこは良かったところかな」と振り返った。

直前の6分間練習では昨季から取り組む4回転トーループを着氷して会場を沸かせた。本番では2つ目のジャンプで挑んだが、両足着氷でダウングレードと判定された。「今日はいけるかなっていう自信があったんですけど、本番になると少し気持ちが弱くなってしまって、少し後ろに体重が持ってかれてしまう」。これまでと同じような原因からミスとなった。

現在はフリーの終盤のコレオシークエンスまで力強く滑り切るための体力づくりが課題。「この夏の時期を使って強化してきた。GPシリーズに間に合うようにしたい」と第3戦フランス杯、第5戦フィンランド大会を見据えた。