ショートプログラム(SP)首位から2連覇がかかった江川マリア(19=明治大)は後半のジャンプで2度の転倒があり、フリーは115・15点、合計183・95点の2位で大会を終えた。
「あまりそこ(2連覇)は意識しないようにしていて。最終滑走というのが、自分の中でまだ慣れてないものがあって」と振り返った。公式戦、多くの観客がスタンドを埋め、滑り終わった選手が見つめる中での演技。そこで気持ちが少し揺れた。「でも、すごいいい経験だったのでよかったです」。試合後には悔しさよりも、糧にする材料を得たことを喜ぶ姿があった。
プログラムはシルクドソレイユの「O」。冒頭の3回転ルッツはこらえ、持ち味のスピード感ある入りからの大きなジャンプを決めていった。後半はダブルアクセルからの3回転トーループ、3回転サルコーでも転倒があったが、得点自体は「点数自体は去年と同じぐらい。ちょっと低いんですけど、同じぐらいで。下(演技構成点)も上がっていると思う」と逆に自信とした部分もあった。「今年は去年以上にいい演技をしたいっていう気持ちが大きい」という目標の全日本選手権へ、1つ1つの試合を力に変えていく。