フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第6戦NHK杯を制した鍵山優真(20=オリエンタルバイオ/中京大)と2位の宇野昌磨(25=トヨタ自動車)が互いに敬意を示した。26日、大阪・東和薬品ラクタブドームでのエキシビション後に2人そろって取材対応。鍵山は「僕も表現力が負けないくらい練習したい」と5歳上の先輩へ視線を向けた。

前夜に合計点で1・84点差の激戦を繰り広げた2人は、22年北京五輪でともに日の丸を背負った。当時の鍵山は宇野から「モチベーションでいてくれる」と言われる中、銀メダルを獲得。昨季は左足首の故障で1試合のみの出場となったが、中京大のリンクで「すごい練習量」をこなす先輩を見て「その存在にまたなれるように」と再起を目指した。一方の宇野は「彼のライバルでいられるように」と表現力の向上に注力。待ちわびた競演に「久々に大会を勝負事と思えた」と胸が熱くなった。

12月のGPファイナル(7~10日、中国・北京)で再戦する。鍵山は「昌磨くんだけでなく、他の選手にも火をつけられるように」と宣言。宇野も出場を明言し「先輩らしい、恥ずかしくない選手でいたい」とほほ笑んだ。2人で演技向上への熱量を高め合っていく。【藤塚大輔】