ショートプログラム(SP)4位の中田璃士(15=TOKIOインカラミ)が、フリー160・06点の合計227・77点で逆転優勝した。ジュニアGPファイナルでの日本男子の優勝は19年佐藤駿以来。

自己ベストの高得点に本人は「ジャンプが良かったのでこんなに出たのかな」と驚いた様子。キスアンドクライでは、隣に座る中庭健介コーチが先に「おおー!」と歓声。「素晴らしい。感動した」と初舞台での好演をたたえられた。

自身初のファイナル。冒頭の4回転トーループを決めると拳を握った。その後も安定感ある滑りを披露し、予定では1本だったトリプルアクセル(3回転半)を急きょ2本に変更し、それも決めきった。

初の舞台での強気な姿勢には、中庭コーチも「2本目のアクセルを跳びに行ったところで感動した」と目を細めた。

プロ野球ソフトバンクファンの野球好き。演技前には「連盟の人から『予告ホームラン(を)しな』と送り出された」と明かし「ホームラン出ました」とはつらつと答えた。

7日のSPでは冒頭のトリプルアクセル(3回転半)で転倒するなど苦しんだが「今までフリーをたくさんやってきたので、自分の良い演技を見せるだけ。4回転を皆さんに見せたい」と意気込んでいた。言葉通りの見事な演技で大逆転勝利を収めた。

ジュニア女子では8日、島田麻央が連覇を飾っており、日本勢ジュニア男女のアベック優勝。09年大会の羽生結弦、村上佳菜子以来の快挙となった。