カーリングの混合ダブルス合同強化合宿が25日、札幌市内で始まり、報道陣に公開された。昨季までロコ・ソラーレの藤沢五月(32)とペアを組み、19年世界選手権5位の実績を持つ山口剛史(39=SC軽井沢ク)は、新たに上野美優(22=同)とのペアで参加。「フジヤマ」改め、「ウエヤマ」ペアで、世界の頂点を目指すことを誓った。

混合ダブルスは、五輪種目に加わった18年の平昌(ピョンチャン)、22年の北京とも、日本は出場を逃している。世界選手権では、今年4月に松村千秋(31=中部電力)・谷田康真(29)ペアが銀メダルを獲得するまで「フジヤマ」の5位が最高だった。解説者として大会を観戦した山口は「メダル獲得をうれしく思う気持ちと同時に、自分たちにも五輪出場のチャンスがあると感じた」という。

上野は22年世界ジュニア選手権の日本代表スキップとして、日本チーム初の金メダルを獲得した。山口は「藤沢さんと同じスキップですが、スイープも力強いので、より幅の広い戦略が使える」と期待を寄せる。上野は「(山口は)同じチームで、日常生活から競技まですべてサポートいただいている頼れる存在。トップペア目指して頑張ります」と、力強く話した。

7月の稚内での選考合宿を勝ち抜いた6チームが参加する実戦形式主体の今回の強化合宿は、27日まで3日間実施。昨年優勝の松村・谷田ペアと準優勝ペアなどを加えた来年2月の日本選手権(長野・軽井沢)で優勝したペアが、同4月の世界選手権(スウェーデン)に出場する。