京都精華学園が岐阜女を下して2連覇を達成した。今季は全国高校総体(インターハイ)、U18日清食品トップリーグも制しており、男女を通じて年間で“新3冠”を制した初のチームにもなった。

チームを率いて49年目の山本綱義監督(73)は「重かった。2連覇という言葉を聞くたびに体が震えます。子どもたちが全力でこの大会に臨んでくれた。自慢の娘たちです」。同校の校長で理事長も務める指揮官は、選手たちをたたえた。

堅い守備を持ち味とする岐阜女に対し、序盤から司令塔の堀内桜花(さくら、3年)が変幻自在のパスやスピード感あふれるドライブを繰り出して攻撃を展開。ナイジェリア出身で188センチのジェシカ・ディマロ(3年)が得点を重ねた。前半を36-24で折り返すと、後半も反撃を抑えた。

堀内は「最初から最後まで気が抜けない試合だった。いまは勝ってめちゃうれしいです」と笑顔を弾けさせた。

前年にウインターカップを初制覇したあと、今季も夏のインターハイ(全国高校総体)、秋のU18日清食品トップリーグを制した。タイトルを取り続けるごとに、ライバル校からのマークは厳しくなり、次から次へと全力でぶつかってくる。山本監督は、そんな状態を「四面楚歌(そか)」と表現。選手たちも、連覇や新3冠へのプレッシャーを感じていた。

それでも決勝の大一番では、重圧をはねのけて堂々プレー。女王が実力を誇示し、またも頂点に立った。

◆テレビ放送 男子決勝は29日午後1時からテレビ朝日系で生放送

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