旭川実が2-1で都市大塩尻(長野)を下し、準優勝した1992年(平4)以来、31大会ぶりの4強進出を決めた。U19日本代表で、エースの笠井季璃(りり)主将(3年)が3回戦で37点、この日2試合目の準々決勝で29得点の計66点を挙げ、チームをけん引した。
グインと、たてに鋭く曲がり落ちるドライブサーブで、笠井がチームを勢い付けた。準々決勝第1セット7-4の場面から10本連続で相手コートに入れ、4本のサーブポイントを稼いだ。気が付けば17-4の大量リード。「目標」という日本代表男子の石川祐希(28=ミラノ)と同じ練習法で身につけた必殺技で、自身とチームの夢をつかんだ。「1年生の時から春高のセンターコート(準決勝)は、私にとって特別な場所です」と、にこやかな表情で言った。
2試合とも第2セットを落としたが、動じなかった。流れが相手に行きかけると鋭角なクロスで逆サイドギリギリにボールを打ち込んだ。ミスをして表情を硬くする後輩には「えがお、えがおー」と声をかけ続けた。谷川星奈(2年)は「苦しい時、必ずなんとかしてくれる頼もしい先輩」と、大エースを持ち上げた。
7日の準決勝は、高校総体、国体を制し、今大会で3冠を狙う下北沢成徳(東京)が相手になる。180センチ台の身長の選手が3人もいるが、一昨年はU18アジア選手権、昨年はU19世界選手権で、世界と渡り合ってきた経験がものを言う。「ここまで来たら楽しんだもの勝ち。壁をぶち抜かないと上にはいけない」と笠井。1年間言い続けた「日本一」まで、駆け上る。【中島洋尚】


