元夫の江宏傑氏(35)から「長男の引き渡し」を求められていた、卓球女子のオリンピック(五輪)2大会連続メダリスト福原愛さん(35)が15日、都内の日本外国特派員協会(FCCJ)で記者会見を開く。

FCCJはプレスリリースで「国際的な未成年者誘拐騒動の解決へ糸口?」と題し「日本の卓球スター、福原愛が台湾の元夫、江宏傑氏と結んだ子供の親権協定について短い声明を発表する。福原氏と江氏の弁護士が合意に関する質問に答える」とし、冒頭に福原さん本人が短く発言すると予告した。

昨年8月に同所で開かれた江氏側の会見では、第2子である長男の引き渡しに応じなければ福原さんを「未成年者誘拐罪で告訴する」選択肢も検討する、と主張していた。

2人は2016年リオデジャネイロ五輪後の9月1日に結婚を電撃発表して17年10月に長女、19年4月に長男が誕生したが、21年7月に離婚を発表した。2人の子供は、離婚後も双方が親権を持つ「共同親権」となった。

その後、事態が急転。22年7月23日、福原さんが夏休みを利用して子と会うため台湾へ。空港で面会した長男を日本に連れて帰り、その1週間後に連絡を絶ったという。面会交流期間は夏休みが終わるまで、となっていた。

23年7月20日には、福原さんに対し、長男の引き渡しを命じる判決が出た。どのような理由があれども、福原さんに返還するよう緊急性を持って命令する「保全命令」とされている。

他方、福原さん側は「申し立ては一方的な主張に基づいていますし、日本国内の司法の手続きは未確定であり、さらなる審理を期しています」と反論声明を出していた。

◆福原愛(ふくはら・あい)1988年(昭63)11月1日、仙台市生まれ。初出場の04年アテネ五輪でシングルス16強、08年北京五輪シングルス16強、団体4位。12年ロンドン五輪はシングルス8強、団体銀メダル。16年リオ五輪はシングルス4強、団体銅メダルだった。155センチ。