女子決勝が行われ、宮田笙子(19=順大)が初優勝を飾った。予選との合計109・798点として、パリ五輪代表に前進した。

昨季は右かかとの疲労骨折などけがに苦しんだ。今季は冬場から充実の練習を積み、大会直前には「観客を楽しませられる自信はある」と手応えもみせていた。

演技構成に大きな変化はないが、落下のリスクがある段違い平行棒や平均台の安定感を徹底して磨いてきた。結果だけでなく内容にもこだわり、「日本代表にふさわしいと思ってもらえる演技をしたい」と誓っていた。

パリ五輪代表の5人は5月のNHK杯(高崎アリーナ)の結果で決定する。

 

◆体操のパリ五輪代表選考 男女ともに5人。男子は昨秋の世界選手権で個人総合2連覇の橋本大輝が内定し、全日本選手権の得点(予選と決勝の合計)を持ち点に争う5月のNHK杯(高崎アリーナ)で上位2人を選出。残り2人はチーム貢献度で決まる。女子はNHK杯の上位4人とチーム貢献度で1人が代表入りする。チーム貢献度は種目別で強いスペシャリストが有利。個人総合で選ばれた選手とチームを組んだ場合に団体総合の得点が最も高くなる選手を選び、男子の1人はNHK杯10位以内。