1世紀ぶりのパリオリンピック(五輪)開幕まで、17日であと100日となった。続々と日の丸メンバーが決まっていく一方で、これから出場権をかけた戦いに臨む選手たちがいる。花の都で32競技、329種目のメダルが争われる真夏の決戦。日本代表の現在地を確認するとともに、パリ切符奪取に向けた大一番を控える競技の見どころを紹介する。

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体操は5月のNHK杯が最終選考会となり、男女各5名ずつの代表が出そろう。男子は東京五輪個人総合覇者の橋本大輝が内定。残り4枠を争う。まず個人総合の結果で橋本を除く上位2人が決定。残る2人はチーム貢献度から選ぶ。今月行われた全日本選手権とNHK杯の計4回の演技を、橋本+内定者2人の成績と比較し、チーム得点(5選手のベスト3)が最も高くなるメンバーを選ぶ。

男子は昨年の世界選手権で8年ぶりに団体金を獲得。中心となった橋本は、東京で銀メダルに終わった悔しさを晴らすべくパリでの頂点を目標に掲げており、国内選考会で選出される選手の活躍も必須となる。

女子はNHK杯の上位4人が決定。残る1人は、全日本選手権も含めた4演技から、4人との組み合わせでチーム得点が最も高くなる選手を選出する。順大2年の宮田笙子がエース格を担うことになりそうだ。

■パリ五輪アラカルト

◆午後7時半に開会式

セーヌ川で行われる開会式は7月26日午後7時半(日本時間27日午前2時半)に開始。日没前の自然光を活用する考え。

◆選手村

パリ郊外に建設され期間中は選手ら1万4000人以上が滞在予定。美容サロンや郵便局などを備える。

◆メダルデザイン

中央部にフランス本土を表現した六角形を配置。エッフェル塔で使われている鉄の素材を使った。もう一方の面にエッフェル塔などをデザイン。

◆ルーブル前に聖火

聖火台がルーブル美術館前の公園に設置される予定とロイター通信が報道した。また、エッフェル塔には五輪マークを設置する予定だ。