ラグビー日本代表75キャップを誇るSH田中史朗（39＝NECグリーンロケッツ東葛）が24日、今季限りでの現役引退を発表した。
都内のホテルで行われた引退会見の終盤には、ともに日本代表で戦ったFB松島幸太朗（31＝東京サントリーサンゴリアス）とSO松田力也（29＝埼玉パナソニックワイルドナイツ）が駆けつけた。旧友たちのサプライズに涙を流した。
やりとりは以下の通り。
田中 うそやん！ありがとう！びっくりしました。（2人には引退を）本当に言っていないので。さっきまで泣かなかったのに。
松島 お疲れさまの一言です。自分がジャパンに入ってからずっとお世話になりました。
松田 高校から見ている選手で僕の憧れです。同じチームでラグビーもしたし、この場に来られてうれしく思います。この涙を近くで最後に見られてよかったです。
田中 本当にこの2人は若い頃から日本ラグビーを引っ張っていってくれた2人。世界でトップクラスの2人なので安心している。リーダーシップを持って日本ラグビーを引っ張ってくれたらうれしい。ここで最後に会えたことがうれしいですし、ほんまにありがとう。
－2019年W杯で歴史を変えた
田中 日本ラグビーは僕がいた頃より断然強くなっています。世界のトップ10にはもっともっと努力しないと勝てません。世界でトップ4を目指せるチームを作っていってほしいです。
－田中選手との思い出は
松島 思い出…。まぁ僕は初めて会ったときのスペインだっけ？（13年日本代表初実戦の）グロスター戦の前に合流して、最初はちょっと敬語を使っていたけど、日数ちょっとして、もういけるなと思って。
田中 2日目ね。
松島 一番ぐっと仲良くなれた感覚があったので、僕はグロスター戦の時。これからどういうステージにいくか聞いていないので分かりませんが、何をするにしても一生懸命な人なので、ラグビーに関しては（笑い）。普及もやっていくと思うし、僕も手伝えることがあれば、どんどん参加したいです。
松田 中学から知っているし、僕が中学校の時にゲストで来てくれて三洋電機のグッズをくれました。パナソニックに入ったら怖い人になっていました。言えない思い出がたくさんあります。いい思い出がいっぱいあって、プレーヤーとしても感謝しています。ラグビー以外のところでも教えてもらいました。率直に寂しいし、伏見工高の後輩として泣く役はもらおうかなと思います。
田中 これからも日本ラグビーをよろしくお願いします。ありがとうございました！
