神戸は、今季最後のホーム戦で63-19で快勝した。

今季限りで退団するニュージーランド代表NO8アーディー・サベア(30)は、前半20分にトライを決めるなどして貢献。後半29分にけがで途中退場し、最後までプレーすることはかなわなかったが、観客から大きな拍手を受けてピッチを降りた。

サベアは「楽しかったです」と試合を振り返り「神戸ラグビーを体現できた1日だったと思う」とにこり。前節クボタスピアーズ船橋・東京ベイ戦に敗れたことで上位4チームが進むプレーオフ(PO)進出への道が絶たれたが「残念ではあるけど、自分自身に関して言えば、神戸ジャージーを着ることに意味があると思っている。もちろん(PO)進出もひとつの目標ではあったけど、特別な瞬間を経験させていただいているわけなので。とにかく周りのために何ができるか、を考えて取り組んできました」と明かした。

その神戸ジャージーを着て戦えるのも、あと1試合。

「日本で過ごした時間は素晴らしく、いとおしい時間でした。心の底から感謝しています。あと2週間ちょっとになるけど、1日1日を大事に、神戸の兄弟たちと良い時間を過ごせたら」と熱い思いを告白。ただ「どこかで、ぜひブラザーたちとカラオケに行きたいですね」と愛嬌(あいきょう)たっぷりの笑顔で続け、周囲を笑わせていた。【竹本穂乃加】