パリオリンピック(五輪)の柔道で兄妹2連覇を目指す男子66キロ級の阿部一二三(26)と女子52キロ級の阿部詩(23=ともにパーク24)が14日、都内で行われた「TEAM JAPAN×エアウィーヴ パリ2024オリンピック マットレス事前提供サポート発表会」に出席した。

夏季は北島康介ら08年の北京五輪から、冬季は浅田真央ら10年バンクーバー五輪から日本選手団をサポートする寝具メーカーが、パリ大会では選手村の全床1万6000ベッドを提供。21年の東京五輪(1万8000台)に続く支援だけでなく、今回は選手村と同じ寝具環境を、日本のアスリートへ事前に渡し、大会前からコンディショニングをサポートする。

開幕100日前に発表された今夏のチームウエアを着て登壇した一二三は「パリまで3カ月を切って、あと少し。調子はいい。整えていくだけかな。選手村でも普段と同じ環境で寝られるのはうれしい。何も不安がない」とあいさつ。詩も「良い睡眠が取れていて、よく稽古できています。すごく体の状態も良く、あと2カ月半、自身を高めていく日々を送るだけかな。兄と2人で金メダルを持って帰りたい」と意気込んだ。

東京五輪の後、両肩を手術し、最近も腰痛を抱えていた詩は「エアウィーヴさんのおかげで痛みが半減しているな、と感じます。遠征先のホテルや合宿で泊まると、比較して実感しますね。助かっています」。一二三も、東京大会からブロックの硬軟を改良し、カスタマイズも容易になったパリモデルのベッドを体験し「家に持ち帰りたい(笑い)。リラックスできるのは寝転んだりする時。ぜいたくですけど、エアウィーヴさんのマットレスじゃないと…くらい、日々、良さを実感しています」と感謝した。

睡眠について心掛けていることを問われると、詩は「肩がすごく痛くなってしまうので、位置、枕との関係など、すごく意識していますね」。一二三は「(寝入る前に)携帯を見ないようにして。ベッドに入ったら目をつぶって寝ることを意識しています」とブルーライトの刺激を避けている日常を明かした。

特に試合前夜は、人生の中でも重要な睡眠となる。最後に一二三は「人生を懸けて挑みたい。普段と同じマットレス、安心感しかない状態で自分の試合に挑めそうだなと。全力をパリで出したい」と燃え、詩も「最高のマットレスとともにパリを最高の舞台にしたい」と抱負を語った。

同社の高岡本州代表取締役会長兼社長も登壇。選手村に、個別調整を手助けする「マットレス・フィッティング・センター」を設置し、前回以上に手厚く世界中のアスリートを支えることも発表した。【木下淳】