日本がネーションズリーグ(VNL)初メダルとなる銀メダルを獲得した。

決勝で世界ランキング1位のイタリアに1-3で敗れ、1977年W杯バレー以来47年ぶりの主要国際大会のタイトル獲得はならなかったが、14年のワールドグランプリ(現VNL)の銀以来、10年ぶりのメダルをつかんだ。

11年W杯バレー優勝の強豪に力の差を示される形となったが、主将の古賀紗理那(28)が多彩なスパイクで攻撃陣をけん引。劣勢でも最後までチームを鼓舞し続けた。出場を決めているパリ五輪の前哨戦で得た勲章と課題を胸に、本番へ挑む。

追い詰められても、日本は最後まで攻めの姿勢を貫いた。セットカウント0-2で迎えた第3セット(S)。序盤から劣勢を強いられたが、古賀が強気のバックアタックを連発し、中盤に逆転に成功。前半2セットでは20点台に乗せられなかったが、そのまま25-21で取り切った。最大6点差をつけられた第4Sも、終盤に連続得点で3点差まで詰め寄った。一筋縄ではいかない日の丸の強さを示し、堂々とVNL初メダルとなる銀メダルを手にした。

前日22日は、五輪で2度の優勝を誇るブラジルをフルセットで撃破した。五輪1次リーグで同じB組に入り6大会連続での対戦が決まった宿敵に、昨年の五輪予選W杯バレーの雪辱。主将古賀は「私たちが勝ち進んでいく中で、いつも壁として立ちはだかるチーム。接戦だったが、しっかり(勝利を)取ることができてホッとしている」と声を弾ませた。

この時も、際立ったのは主将の存在感だった。最終第5セット(S)。7-1と大きくリードしながら、9-9と同点に追いつかれた。直後のタイムアウトで日本ベンチに響いたのは、古賀の声だった。「負けてる顔してるよ!」「切り替えて、ここでしっかり点を取ろう!」。苦しい場面でも笑顔でコートに戻る。そこから自らのアタックでサイドアウトを重ね、最後まで主導権を渡さずに勝ちきった。

「攻めていく気持ちが壁を越すために大切。私自身が自覚していた」。その言葉通り、この試合では昨季から課題に挙がる「勝負どころの弱さ」は見えなかった。第1Sは21-24と追い込まれながらも、5連続得点などで先取。第3Sも22-17から4連続失点で1点差まで詰め寄られたが、最後は3連続ポイントで振り切った。セット終盤の劣勢を想定した練習を重ねてメンタルを強化してきた成果が、結果となって表れた。

試合前まで全体2位の235得点を記録していた絶対エースの貢献は計り知れない。その中で古賀は「キャプテンという点を意識せずに自分のプレーに集中できている」と明かす。小島、岩崎らベテラン勢の助力もあり、強固な一枚岩を作り上げてきた。

VNLでは大会初の金メダルは逃した。それでも、次はパリが待ってる。一丸で、12年ロンドン大会以来の表彰台へ駆け上がる。

【バレー】女子日本、世界1位イタリアに1-3で完敗も10年ぶり銀/VNL詳細