ラグビーの第50期高校日本代表が“仮想イングランド”の壁に跳ね返された。

8日、都内で日本代表育成プロジェクト「ジャパン・タレント・スコッド・プログラム(JTS)」との合同練習を実施。実戦形式のメニューでは差し込まれる場面が相次ぎ、全国高校大会で2連覇を達成した桐蔭学園のフランカー申驥世(しん・きせ)主将(3年)は「体の大きさもそうですし、フィジカルとスピードのところで、全然レベルが違った。『大きい相手に対して低さと速さで上回っていこう』と話していましたが、出せた部分は少なくて、自分たちのやりたいラグビーを何もさせてもらえなかった」と振り返った。

相手は将来の日本代表入りが期待される、大学生を中心としたトップ集団。この日も早稲田大の全国大学選手権準優勝に貢献したWTB田中健想(1年)、世代屈指のFWとして期待されるロックの石橋チューカ(2年=京産大)らが全力でぶつかってきた。10日から始まるイングランド遠征では3試合が予定され、集大成が22日のU19(19歳以下)イングランド代表戦となる。申は「サイズは間違いなくこれ(JTS)ぐらいあるし、バックスの選手はもっと大きいかもしれないと聞いている。今日は強い相手とやるというところで、アップから、ちょっと受け身になった。海外のアウェーの地で、いつも通り出せるか。低さとスピードはマストですが、そのための精度、意識のところで甘さが出た。精度を上げるために、まずは自分たちがディテール(細かい部分)を確認したい」と見通した。

主将の申を中心に、攻撃面でSO丹羽雄丸(3年=桐蔭学園)、防御面でフランカー野口健(3年=流通経大柏)、FWをNO8新里堅志(3年=桐蔭学園)、BKをCTB向井悠統(3年=東海大大阪仰星)と5人のリーダーで意思統一を図る。

桑原立監督は「“小さい”と“大きい”が戦って“小さい”が負けるのではなく、“低い”が勝つということを目指す」とキッパリ。高校生1万7000人の代表として、申は「この時期に高校生としてラグビーができているのは、29人しか体験できないこと。感謝しながら責任を持って、どれだけ強い相手にも自分たちのラグビーをやり通したい」と誓った。【松本航】

◆高校日本代表

◇左プロップ

原悠翔(はると、3年=大阪桐蔭)

土屋裕資(ゆうすけ、3年=国学院久我山)

石原遼(3年=桐蔭学園)

◇フッカー

高山成王(せいおう、3年=高鍋)

斎藤丈太郎(3年=国学院栃木)

◇右プロップ

佐々木大斗(はると、3年=常翔学園)

平山風希(3年=大分東明)

※本山佳龍(けいたつ、3年=長崎南山)は途中離脱

◇ロック

百武聖仁(まさと、3年=東海大大阪仰星)

トゥポウ・ランギ(3年=東海大福岡)

アホ・アントニオ(3年=青森山田)

西野誠一朗(3年=桐蔭学園)

◇フランカー/NO8

下境洋(ひろ、3年=国学院栃木)

申驥世(しん・きせ、3年=桐蔭学園)

野口健(3年=流通経大柏)

新里堅志(3年=桐蔭学園)

井本章介(3年=常翔学園)

◇SH

川端隆馬(3年=大阪桐蔭高校)

後藤快斗(3年=桐蔭学園)

岩田大司(3年=佐賀工)

◇SO

丹羽雄丸(たける、3年=桐蔭学園)

小林祐貴(3年=慶応)

◇CTB

安西良太郎(3年=慶応)

深田衣咲(いさ、3年=東福岡)

大久保幸汰(3年=御所実)

向井悠統(ゆうと、3年=東海大大阪仰星)

◇FB

タウファ・テビタ悦幸(よしゆき、3年=報徳学園)

古賀龍人(3年=桐蔭学園)

◇WTB

内田慎之甫(しんのすけ、3年=佐賀工)

久住誓蓮(せれん、3年=石見智翠館)