2011年3月11日に発生した東日本大震災から14年、宮城県を拠点に活動するバスケットボールB1仙台89ERSの選手、スタッフら約50人は、地震発生と同時刻の午後2時46分、震災遺構・荒浜小学校の屋上で黙とうをささげた。
あの日から5114日。仙台市出身の片岡大晴(39)は「14年たったんですけど、長いとか短いという時間の感覚はあまり感じていなくて。それぞれが、それぞれの思いで今日まで過ごしてこられたんだなと思っています」。被災した方々が歩んできた1日1日に思いをはせた。
午後2時47分、目を開き、いつもと変わらない日常を焼き付け、今日を心に刻む。
「日常が当たり前じゃないんだな、ということを改めて考えさせられる日だと毎年感じています。家族だったり、僕たちの仕事のバスケットボールだったり。そういうものがあるこの日常にちゃんと感謝して生きていかなきゃな、といつも思っています」
「3・11」と、これからを見つめる。「この地域の希望として先頭に立って、僕たちのバスケットボールで貢献していく。そのことに限ります」と仙台で戦う決意を新たにした。
チームは明日12日、ホームで京都ハンナリーズと対戦する。現在8勝32敗と苦しんでいるが、片岡は「諦めることなく、希望を失うことなく、僕たちは前を向いて目の前の1試合を取ること。それを全力で表現する」と意気込む。
チームは14年前の「明日」に試合をすることはかなわなかった。訪れる12日へ「特別な日だということを心に留めて、勝ちに向かいたい」。勝利を目指し、支えてくれる方々に希望を届けたい。【浜本神威】


