日本社会人アメリカンフットボール協会が4日、都内で会見し、主催する社会人リーグ「Xリーグ」を、設立30周年を迎える2026年から新リーグ編成に改革すると発表した。現在は1部リーグが「X1 Super」(12チーム)と「X1 Area」(12チーム)という上位と下位に分かれているが、来季は最上位の「X Premier」(仮称)を創設。事業規模などの基準をクリアしたトップ11チームによる1年間の総当たり戦、決勝トーナメントで日本一を争う方式に生まれ変わる。
開幕は26年の5月以降で議論されている。
前月15日に決定したばかりという11チームは、新たに導入されるライセンス制をクリア。現行の最上位X1スーパーからは唯一のライセンス不交付となった福岡や、X1エリアのチームからも加盟申請があった中で、選ばれし初代の最高峰グループとなる。
2・0億円の事業規模でサステナブルなチームを目指し、アメフト以外に本業の仕事がある選手が99%という中、デュアルプロの実現や(1)興行価値=観客動員数目標の設定(2)高位均衡化=プロ選手/コーチ義務化ほか(3)普及・育成=キッズ・ジュニアチーム義務化(4)ホームタウンとの連携(ホームタウン開催)を追求していく。
段階的な拡大も当然視野にあり、次期プレミア候補を「X1」と位置付けた。日本社会人協会の並河研理事長は力説する。
「可能性あるチームは複数ある。興行の質を上げることで観客動員数や、独立採算で成り立つチーム数を増やしたい。全国にも広げていきたいし、将来的には(最高峰の米プロ)NFLのようなカンファレンス(地区)決勝からスーパーボウルのような盛り上がりも創出できれば。その先の先に、プロリーグがある」
一方、競技人口の拡大も新リーグの魅力向上とともに進めていきたい考えで、社会人競技者の受け皿という参加価値も維持する「X2」「X3」リーグも開催する。
また、従来は春季がパールボウル(トーナメント)で、秋季が3地区に分かれたレギュラーシーズンから始まる流れだったが、新たに誕生するリーグは11チームによる総当たり戦。年間を通した1シーズン制になる。
並河理事長によると「まだ広く検討段階」だが、トップ勢が参加する従前のパールボウルは廃止の案があり、存続派と議論中。その春(5~6月)に第1ステージが開幕することは決まっており、オリンピアン輩出も目指すリーグとして、フラッグフットボール(28年ロサンゼルス五輪で初実施)に力を入れる夏季の中断期間やナイター開催の可否も鑑みて、秋に第2ステージを行う通年の日程が模索されている。
従来は8チームが進出できたプレーオフトーナメントも、総当たりの上位4チームによる決勝トーナメントに変更予定。詳細は、Xリーグ決勝の日本選手権ライスボウルが行われる来年1月3日に、発表される。
今季は、これまで通りX1スーパーの12チームが日本一を争う。公式アンバサダーのスポーツ女子、モデルの姫子も司会としてPRした開幕戦は8月29日(金)。午後7時の開始で、会場は東京・秩父宮ラグビー場だ。1947年(昭22)に完成した「ラグビーの聖地」でアメリカンフットボールの試合が行われるのは史上初となる。
日本社会人協会の設立40周年(85年設立)とXリーグの創立30年目(96年発足)を記念した事業として開催され、一昨季まで3連覇の富士通フロンティアーズ(山本洋ヘッドコーチ=HC)とX1スーパー2季目の富士フイルム海老名MinervaAFC(朝倉孝雄HC)の激突で「Xプレミア前夜」が幕を開ける。【木下淳】
◆Xプレミアの初代11チーム(2026年)
IBM BIG BLUE
エレコム神戸ファイニーズ
オービックシーガルズ
OrientalBioシルバースター
オール三菱ライオンズ
SEKISUIチャレンジャーズ
東京ガスクリエイターズ
ノジマ相模原ライズ
パナソニックインパルス
富士通フロンティアーズ
富士フイルム海老名MinervaAFC
(アイウエオ順)


