フィギュアスケート女子で今季限りで現役を引退する坂本花織(25=シスメックス)が、来年2月にミラノ・コルティナ五輪を控える勝負のシーズンへ決意を示した。17日開幕のグランプリ(GP)シリーズに出場する一部の日本代表選手が1日、都内で会見に出席。集大成の五輪で自己最高の銀メダル以上をつかむべく、今月から本格化する代表争いで元世界女王の貫禄を示す。

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今季限りで現役を退く坂本は、新シーズンのテーマに「総括」を掲げた。22年北京五輪で銅メダルをつかみ、同年から世界選手権3連覇を達成。集大成となるミラノ五輪では、前回を上回る銀メダル以上を目指す。「やる気スイッチはバリバリ入っている。現役ラストシーズンを全力でやっていきたい」と力を込めた。

9月の五輪最終予選(北京)を受け、一層の気合が入った。女子では、個人の中立選手(AIN)として出場した18歳のペトロシャン(ロシア)が優勝。国際スケート連盟はウクライナ侵攻を続けるロシアの競技会出場を22年から認めていなかったが、本番で顔を合わせることになる。

映像で滑りを確認した坂本は「動きにメリハリがある」と完成度の高さを実感。最終予選で大技4回転ジャンプは跳ばなかったが「五輪本戦でガンガン跳んでくるのは丸見え。こちらも覚悟を決めないと」と五輪への思いが強まった。

約2週間後のGPシリーズ第1戦フランス杯(17~19日)から、五輪争いが本格化する。昨季のGP初戦では合計201・21点にとどまったが、今季は220点超えを目指す。「フランス杯から『今年良いじゃん』と言われたい。いつも通り追い込めば、思い描く結果に近づく」と、歓喜のフィナーレへ突き進む。【藤塚大輔】

◆GPシリーズ 95-96年シーズンに「チャンピオンシリーズ」の名で開始し、98-99年シーズンに改称。例年10月から11月にかけて6週連続で6大会が行われ、各選手(組)最大2大会への出場が可能。順位に応じたポイントの合計で、上位6人(組)が、12月のファイナルに出場する。

◆ミラノ・コルティナ五輪男女シングルの選考条件 出場枠は各3。全日本選手権(12月18~21日)の優勝者が最優先で代表入り。2人目は全日本の2、3位、グランプリ(GP)ファイナル(12月4~6日)の日本勢上位2人、全日本終了時で国際スケート連盟(ISU)公認のシーズン最高得点上位3人から選出。3人目は全日本終了時の世界ランキングや日本連盟独自の国際大会ポイントの上位3人などを選考対象に加える。