ばけばけの国から大化け最年少メダルだ。来年2月6日のミラノ・コルティナ五輪開幕まで、29日であと100日となる。スノーボード女子ハーフパイプ(HP)の15歳清水さら(TOKIOインカラミ)は、冬季五輪日本女子史上最年少メダルに注目が集まる。初めて出場した今年3月の世界選手権で、銀メダルを獲得したホープ。父の出身地島根・出雲市からの声援も糧に、夢舞台の頂を目指す。【取材・構成=勝部晃多】
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清水が「心のふるさと」と語るのが、NHK連続テレビ小説「ばけばけ」の舞台にもなっている島根県の、父の出身地出雲市だ。多忙を極めるようになった昨季前までは、年に5~6回程度は足を運び、山や海などを楽しむのがオフの楽しみだった。清水の祖父で県立出雲高に勤務する和則さん(78)は、「好き嫌いせずよく食べる明るい子だった」と幼少期を振り返る。
この1年のブレークで注目度は一気に上がったが、本人の言動にも変化があったという。家族の会話の中でも、たびたび「オリンピックで金メダルを取りたい」と口にするように。ただ、物おじしない性格は昔から変わらない。24年に韓国・江原道で行われたユース五輪を現地観戦した和則さんは「プレッシャーは感じているかもしれないけど、表に出すことがない。それはすごいことだと思う」と孫の活躍に目を細める。
根底には、楽しむ心がある。数年前にふと疑問に思い「高いところで跳ぶのは怖くないのか」と問うと、清水はあっけらかんと「高いところから見える景色が楽しい」と答えたという。競技そのものへの愛が、成長を支えてきた。
和則さんは、昨年12月に後援会島根県支部を発足。学校関係者を含め、多くの会員が集う。五輪本番は200人規模の会場でパブリックビューイングを実施予定。清水とスポンサー契約する同市の津山屋製菓はコラボ商品「さら・コハクトウ」を発売し、活動をPRする。市を挙げて後押しするムードは高まっており、和則さんは「(五輪で)メダルを取ってくれると思う」と期待を込めた。【勝部晃多】
◆清水(しみず)さら 2009年(平21)11月12日、滋賀・大津市生まれ。父の影響で4歳からスノーボードを始め、小1でHPを開始。小5の21年に全日本選手権を制し、日本女子最年少でプロ資格を取得。24年ユース五輪で銀メダル。同年にW杯初参戦を果たすと第2戦で五輪選手らを抑えて優勝。今年3月の世界選手権で銀メダルを獲得。平安女学院高1年。


