フィギュアスケート女子の坂本花織(26=シスメックス)が13日午前10時半から、地元の神戸市内で現役引退会見を行う。

会場では、報道陣向けにポストカードが配布された。表面には、今年3月の世界選手権で金メダルを手に笑顔を見せる写真。裏面には、メディア関係者へ向けた直筆メッセージが印刷されていた。「競技を続けていく中で、メディアを通して私の言葉や演技、さまざまな想いを多くの方へ届けてくださったことに心から感謝しています」。さらに「嬉しい時も悔しい時も、いつも寄り添っていただき、私の雑談にも付き合ってくださり感謝の気持ちでいっぱいです」とつづり、「これまで支えてくださったことに、心よりお礼申し上げます」と締めくくった。

坂本は日本のエースとして長く牽引(けんいん)。日本女子では初めて3大会連続でオリンピック(五輪)に出場した。2月のミラノ・コルティナ大会では個人、団体でともに銀メダルを獲得。北京大会での団体銀、個人銅を含めて計4個のメダルは、日本フィギュア界では男子の鍵山優真と並んで最多タイとなった。

全日本選手権では女子5人目となる5連覇(21~25年)を達成。初優勝した18年を含めて6度の優勝を収めた。世界選手権では22年から3連覇。現役最終戦となった今年3月の同大会では、自己ベスト(合計238・28点)の演技で日本人単独最多となる4度目の優勝を果たした。

明るく気さくな人柄でも、スケーターやファンから愛された。今後は4歳から二人三脚で歩んできた中野園子コーチ(73)のもと、指導者として第二の人生を歩み始める。

◆坂本花織(さかもと・かおり)2000年(平12)4月9日、兵庫県神戸市生まれ。03年度後期のNHK連続テレビ小説「てるてる家族」に影響を受け、4歳でスケート開始。17年世界ジュニア選手権3位でシニア転向。1季目から18年平昌五輪代表2枠入りし、個人6位。22年北京五輪で団体銀、個人銅メダル。26年ミラノ・コルティナ五輪で個人、団体ともに銀。世界選手権は日本人単独最多4度の優勝。全日本選手権は18年、21~25年の優勝6度。ミラノ五輪の日本選手団旗手代行。159センチ。血液型B。