初優勝を目指すコベルコ神戸スティーラーズ(リーグ1位)が初の決勝進出を決めた。東京サントリーサンゴリアス(同4位)に69-23で完勝。計11トライと圧倒した。

16-24で迎えた後半3分では、SH上村樹輝がトライに成功。プレイヤー・オブ・ザ・マッチ(POM)にも選ばれた。京都工学院(前・伏見工)出身の23歳。前日29日に人気ドラマ「スクール☆ウォーズ」の主人公のモデルとなった同校ラグビー部総監督の山口良治さんが死去したことを受け、左腕に喪章をつけてプレーした。

「素直にうれしい。少しは良い報告ができるかなと思います。高校の同期と話をして、喪章を巻いて試合に出たらどうだ、と。伝統ある高校をつくってくださった山口先生の大切な思いを背負うという気持ちだった」

上村自身も「スクール☆ウォーズ」がきっかけで入学。山口さんと関わる機会は少なかったが、高校時代は言葉を交わすこともあったという。「グラウンドに来ただけでオーラのある方。つえをつきながら歩いて、僕たちのために声をかけてくれたこともあった。ランパスという練習で1列になった時、先生はつえをつきながら、飛びこんでトライを見せてくれた。そういう姿を見て感動した」と懐かしそうに振り返った。

神戸はリーグワン創設1季目の22-23年以降では、初の決勝進出。前身のトップリーグを含めると、7年ぶりの日本一がかかる。6月7日の決勝(MUFGスタジアム)へ「あと1週間、チームとして良い準備をして優勝するだけ。(山口さんも)見守ってくれていると思う。恩返しになるかは分からないけれど、日本一で締めくくりたい」と力を込めた。