世界ランキング17位で初の決勝に挑んだ渡辺航貴(27=BIPROGY)が、初優勝を逃した。格上の同5位のクリスト・ポポフ(フランス)に11-21、19-21でストレート負け。18年から2連覇の桃田賢斗(NTT東日本)、西本拳太(ジェイテクト)に続く日本人3人目の快挙とはならなかった。

同種目では、渡辺に加え、田中湧士と奈良岡功大(ともに(NTT東日本)の日本勢3人がベスト4入り。代表チームにとっても収穫のある大会となった。

今季最高成績を収めた渡辺は「いろいろとバドミントンファンの中では『男子シングルスやばいんじゃないか。桃田選手がいなくなって』みたいな話もある」と明かす。

五輪ではシングルス、ダブルスを通じて日本男子メダリストはいない。

世界選手権で言えば、23年の奈良岡の銀メダルが直近だ。

世界選手権2連覇を誇る桃田が第一線を退いた中、男子の“絶対的エース不在”は課題の一つだろう。

低迷する中、「そういうのも含め自分たちが一番分かっている」と渡辺。そして、こう語った。

「みんながみんな意識高く、翔さん(代表の佐々木翔コーチ)も含めて男子シングルを全員でいろいろ取り組んでいる。それが今やっと少しずつ結果に結びついてきていると思うので、気持ちを切らさず全員でもう1回ギアを上げて頑張りたい」。

28年ロサンゼルス五輪の中間年を飛躍の年につなげるため、ラケットを力強く振り続ける。