「買取大吉 アジア男子バレーボール選手権大会福岡2026」は10日、北九州市立総合体育館で決勝トーナメント(T)が始まった。1次リーグ(L)を3戦全勝の全体1位で突破した世界ランキング6位の日本は、11日の準々決勝で同49位のインドと対戦する。高橋藍(25)は、1次Lでサービスエース13本を記録し、2位に6本差をつける1位。負ければ終わりの決勝Tでも、最初の1本から流れを引き寄せる。

まさに変幻自在だ。8日のオーストラリア戦では、5本のエースを記録。強打だけでなく、約40キロの速度差があるショートサーブも織り交ぜ、状況に応じて狙いを変えた。6日のバーレーン戦では、相手の準備が整う前に打ち込む「クイックスタート」も披露。多彩な引き出しで相手を翻弄(ほんろう)した。

転機は昨年の世界選手権。まさかの1次L敗退で「勝つためにサーブが重要」と痛感した。空中での浮遊感を上げるため、体脂肪率を5%近く減らすことに成功。数字を大舞台での結果につなげ「一気に状況を打開できる。自信になる」と手応えを深めた。

それでも、全体では満足感はない。オーストラリア戦では、畳みかけるべき場面でスパイクミスが出たほか、チャンスボールから得点を奪い切れなかった。「相手がミスしてくれたから勝てた。もっと楽な展開で勝てたし、まだ甘い部分」と反省。「ロスの切符を獲得することもだけど、五輪でメダルを取るチームならまだ求めていかないと」と言い切った。目指すは、優勝国に与えられる28年ロサンゼルス五輪出場権の、その先。若きエースが頂点へ押し上げる。【勝部晃多】