愛知・名古屋アジア大会のバスケットボール男子で、8強入りを決めた日本代表。攻守で存在感を増しているのが山崎一渉だ。1月のBリーグ第1回新人ドラフトで全体1位指名を受け、東京SR入りした23歳のホープは、2試合合計でチーム最多の8スチール、同2位の3点シュート7本を成功。「日本を背負って戦える選手になりたい」と話す大型フォワードが躍動している。
千葉県出身。宮城・仙台大明成高の先輩、八村塁(NBAクリッパーズ)の背中を追い、米国の大学でもまれた。「強みは3点シュート」だが、8月のモンゴル代表との強化試合では「気負ってしまった」。2戦合計で9本放ち、成功は1本に終わった。
所属チームに戻ると「何ができるか」と自問した。父がギニア出身で、身長201センチの恵まれた体格。両手を水平に広げた幅は208センチあり、機動力も兼ね備える。「3点シュートだけの選手になってしまったらもったいない」。守備とリバウンドの意識を高めた。
11日の1次リーグA組第2戦のサウジアラビア戦では、長身と長い腕を生かした守備で5スチール。「攻撃でも自分の仕事を思い切ってできた」と波に乗り、3点シュート3本を沈めた。吉本泰輔監督は「とても一渉が良かった」と評価する。
若手主体で臨む今大会は、年代別代表で一緒だったハーパー・ローレンス(東京SR)や金近廉(千葉J)ら気心の知れた仲間が多い。スケールの大きな素材は伸び伸びとプレーし、持ち味を発揮している。「強気で試合に入って勝ちたい」と13日の1次リーグ最終戦、韓国戦での活躍も誓った。


