日本体協の国体委員会は7日、少年種別の年齢区分見直しで「中学2年以下の参加」を検討することなどを盛り込んだ「国体活性化プロジェクト」の最終報告案を承認した。2023年大会での導入を目標とし、今後作業部会を設置するなどして詳細を詰める。

 現行の国体参加資格で年齢基準の下限は中学3年まで。プロジェクトの杉山茂座長は「女子の体操や卓球など(下限の引き下げを)要望する競技団体が増えてきている」と説明した。中学3年が参加できる競技の拡充も検討する。

 女子の実施競技拡大も盛り込まれ、杉山座長は候補としてレスリングや重量挙げを挙げた。天皇杯(男女総合優勝)の順位決定方法は競技や種目の優勝数で決める新方式を見送り、現行の競技得点で競う方式を継続するとした。

 少年種別で区分のない競技、種目で、16歳以下などユース年代による区分の導入も提案された。しかし国体委では「中学と高校をまたぐ区分は地方では指導者が限られ、強化上の問題がある」との反対意見も出た。

 [2013年3月7日20時10分]日刊スポーツのオススメ