23日に閉幕したフィギュアスケート全日本選手権をもって現役を退くことを表明した元世界女王の安藤美姫(26=新横浜プリンスク)が25日朝、フジテレビ系「とくダネ!」に生出演し、胸中を明かした。

 安藤は「すっきりしてます」と晴れ晴れとした表情で話した。出産を経て競技復帰した今季を振り返って「今までのスケート人生の中で一番充実したシーズンだった」と答えた。

 競技の一線からは引退したが「ぜひいろんなショーに出たい。あさって出発なんですよ。イタリアでショーに出ます」と早くも新たな1歩を踏み出していることを明らかにした。

 全日本選手権では「ショート(プログラム)の点数を見てオリンピックはないと察した。最後の最後はジャンプが自分らしいのかなと思った」と難度の高いジャンプに挑戦した。12月上旬のゴールデンスピン大会では金妍児(韓国)と競技したが「彼女には華がある。モテベーションを上げてくれた」と刺激を与えてくれた。

 出産を経ての復帰は逆風もあったが「覚悟していたので。慣れていた」という。

 4月に誕生した愛娘についても言及した。「(長女は)全試合を見ていた」と明かした。「健康にスクスク育ってくれれば。(現在は)つかまり立ちをしています」。スケートをやって欲しいか、という質問には「彼女の人生なので、やりたいというまで無理にはさせない。やってくれればうれしい」と穏やかな笑顔を見せた。