<全国高校バスケット選抜優勝大会:桜丘81-62土浦日大>◇第5日◇27日◇男子準々決勝◇東京体育館

 高校総体3位で第3シードの桜丘(愛知)が81-62で、ノーシードから勝ち上がった土浦日大(茨城)を下した。

 立ち上がりは土浦日大ペース。主将の本村亮輔(3年)に3点シュート2本を含む15得点を奪われ、桜丘は14-20と6点を追う展開となった。しかし、徐々に相手ディフェンスに慣れ、前半を28-31で折り返すと、第3Qを28-13として、一気に逆転した。

 序盤は203センチのモッチ・ラミーン(2年)をなかなか機能させられなかったが、終わってみれば29得点。土浦日大の198センチのU-17日本代表平岩玄(2年)が10得点に止まり、センター対決を制した。

 江崎悟コーチは「土浦日大は初めての相手で、最初は選手たちが怖がっていた。変な所から手が出るいやらしいディフェンスがいやらしかった」と序盤の苦戦に戸惑った。しかし、「相手がモッチに寄ってくる」のを見越して、鈴木空(2年)と粂辰弥(2年)に「構えとけ」とシュート態勢を指示。その作戦が決まった。

 28日の準決勝では、U-17日本代表センターの八村塁(2年)を擁する前回王者・明成(宮城)と顔を合わせる。江崎コーチは「ディフェンスはモッチの方が上。マンツー(マンディフェンス)で来てくれたら面白い」と番狂わせを狙っている。