<ラグビー・マイクロソフト杯:東芝17-6三洋電機>◇決勝◇8日◇東京・秩父宮ラグビー場

 東芝(リーグ戦1位)が17-6で三洋電機(同2位)を下し、2季ぶり4度目の優勝を果たした。MVPにはWTB広瀬俊朗主将(27)が輝いた。<試合前>

 先発メンバー◆東芝(1)久保知大(2)猪口拓(3)桜井寿貴(4)渡辺泰憲(5)大野均(6)スティーブン・ベイツ(7)中居智昭(8)豊田真人(9)藤井淳(10)デイビッド・ヒル(11)仙波智裕(12)オト・ナタニエラ(13)冨岡鉄平(14)広瀬俊朗(15)吉田大樹◆三洋電機(1)川俣直樹(2)山本貢(3)相馬朋和(4)ジャスティン・アイブス(5)ダニエル・ヒーナン(6)劉永男(7)若松大志(8)ホラニ・龍コリニアシ(9)田中史朗(10)トニー・ブラウン(11)三宅敬(12)入江順和(13)霜村誠一(14)北川智規(15)田井中啓彰

 東芝の選手たちは、1月のイオンギの窃盗事件、5日のロアマヌの大麻陽性反応発覚と一連の不祥事に対し、メイン、バックそれぞれのスタンド前に並び、頭を下げておわびした。<前半>

 午後2時5分、三洋電機のキックオフでスタート。【3分:東芝0-3三洋電機】三洋電機CTB入江が中央右からPGを決め、先制!【8分】<入替>東芝(2)猪口→(16)湯原祐希【23分:東芝7-3三洋電機】東芝SOヒルがパント。そのボールを三洋FB田井中が受け損ね、東芝がつないでFB吉田にパス。吉田が持ち込んでトライ。SOヒルがコンバージョンを決めて東芝が7点を奪って逆転した。【36分:東芝12-3三洋電機】ボールを受けた東芝WTB広瀬主将が約30メートルを独走。追いすがる三洋電機数人を振り切り、右隅に見事なトライ!

 ヒルのコンバージョンは失敗したが、東芝が5点を追加し12-3。【40分:東芝12-6三洋電機】三洋電機CTB入江が左からPGを決め、3点を追加。12-6の東芝リードで前半を終えた。<後半>【0分】<入替>三洋電機(1)川俣→(17)木川隼吾、(7)若松→(19)キーラン・ブラック、(10)ブラウン→(21)榎本淳平【16分】<入替>三洋電機(15)田井中→(22)吉田尚史【20分】東芝が5メートルラインでスクラム。【22分】東芝が攻め続けるも、三洋電機が粘ってピンチを切り抜ける。【24分】<入替>三洋電機(2)山本→(16)堀江翔太【32分】<入替>東芝(12)ナタニエラ→(22)松田努、(4)渡辺→(18)望月雄太【37分】東芝がモールで5メートルラインに。あと1メートル50センチまで攻める。【38分】東芝がジワジワと攻め、あと1メートルに。【39分】東芝が密集状態のまま、ポールの間にトライをしたように見えたため、ビデオ判定。トライ認められず、5メートルスクラムに。【39分】<交替>三洋電機(17)木川→(1)川俣【41分:東芝17-6三洋電機】三洋電機のパスの落球を拾って、東芝WTB広瀬がそのまま押さえてトライ。ビデオ判定になったが、トライが認められ17-6。ヒルがコンバージョンに失敗したが、ノーサイド。不祥事続きで逆境の中、東芝が17-6で逃げ切った。