<オープン戦:三菱重工横浜6-5大学日本代表>◇10日◇横浜市三菱重工横浜グラウンド

 明大のエース野村祐輔投手(2年=広陵)が「先発第4の男」に急浮上した。12日開幕の日米大学野球選手権に出場する大学日本代表が10日、横浜市で三菱重工横浜とオープン戦を行い、5-6で敗れた。初代表の野村は3番手で登板し、2回2奪三振0封で1人の走者も出さなかった。直球、スライダーを低めに集め「コースにボールがいっていた」と持ち味を発揮。今夏の都市対抗神奈川第1代表を手玉に取った。

 榎本保監督(54=近大)は「大事な場面で中継ぎで使いたい。先発もあり得る」と力を認める。法大・二神→早大・斎藤→中大・沢村と先発3本柱は決定しているが、5連戦の大会中、他の投手陣次第では先発昇格の可能性が出てきた。

 選考合宿中から唯一の1年生投手、亜大・東浜のアニキ分として公私で行動を共にする。高3年時に1度米国遠征は経験。「真っすぐには強い。変化球をコースにていねいに投げたい」と対戦を思い描く。「佑」「巨」に続き、「祐」も日本代表のキーマンになる。