<アジア選手権>◇1日◇決勝リーグ◇札幌・円山球場

 大学、社会人の混成チームで臨む日本が、4-0で中国を破り4連覇に好発進した。8回から3番手で登板した亜大・東浜巨(なお)投手(1年=沖縄尚学)は1回2奪三振と好投。今秋のドラフト1位候補、法大・二神一人投手(4年=高知)は6回4安打9奪三振で0封した。台湾は5-4で韓国を破った。

 「大学初テスト」を終えたばかりの東浜が、中国に立ち向かった。8回2死一塁、カウント2-2から、10歳年上の29歳、1番侯をスライダーで見逃し三振に切った。「最初と最後は(三振を)狙ってました」と、1回を2奪三振無失点に抑えた。

 7月27日からの1次予選は大学のテストと重なり参加しなかった。「最後の日は4教科終えてから」と、同30日の夜に遅れて札幌入りした。大学日本代表と違い、ホンダ・長野久義外野手(24=日大)ら社会人たちと一緒のチーム。「(長野は)気さくに話しかけてくれて、面白い人。イメージとは全然違った」と輪の中にとけ込んだ。

 日米大学野球選手権では2試合に登板して1勝。対米国から対アジアとなり「あの時より調子は上がっている」と手応えはある。地元沖縄から東京暮らしをへて、人生初の北海道に来た。「涼しいです。信じられない」と笑っていた。