東京6大学野球は注目の早慶戦が29日に神宮球場で始まる。両者ともに勝ち点3で、勝ち点を挙げたチームがリーグを制する大一番。試合前日の28日、早大が練習を非公開にしたのに対し、慶大は終始オープン、リラックスして最終調整を行った。

 就任早々のシーズンに優勝をかけて臨む慶大・江藤省三監督(68)は「ワクワク感がある。楽しみです」と言葉を弾ませた。27日には早大・斎藤佑樹投手(4年=早実)らプロ注目3投手攻略に向け、ミーティングを行った。練習ではマシンを通常より前に置き、バットを短く持つなどの速球対策も消化した。

 初戦の先発が予想される竹内大助投手(2年=中京大中京)は変化球を交え、約30球を投げ込んだ。慶大は今季、相手校にちなんだ食品を食べて試合に臨む。この日は練習中に早大カラーであるエンジのこんにゃくゼリー食べた。竹内は「おいしくいただきました」とニヤリ。さらにアメリカンチェリーも食べて11季ぶりの優勝に挑む。【米谷輝昭】