福岡県高校野球連盟は9日、福岡市内で会見を開き、21日開幕のセンバツ大会(甲子園球場)に、福岡県高野連から審判員として派遣することが決まっているスリランカ人のスジーワ・ウィジャヤナーヤカさん(31)が決意を口にした。

 「甲子園で審判するのは夢だった。今は早く甲子園のグラウンドに立ちたい」と流ちょうな日本語で力強く語った。

 母国スリランカで高校時代から野球を始め、審判の経験を積んだ後に、来日して大分県の立命館アジア太平洋大に入学。福岡で働きながらアマチュア野球の審判として活躍。12年には都市対抗、13年には全日本大学野球で初の外国人審判員として活躍した。「みなさんに恩返しするためにも、母国スリランカ、そしてアジアでも活躍できる審判員になりたい」と将来の夢も口にしていた。