オリックスが土壇場でロッテに逆転負けを喫し、3連敗に沈んだ。2点リードの9回にNPB250セーブに王手をかけていた平野佳が登板。しかし9回から二塁に就いた安達が先頭小川の打球を捕球できず失策。その後連打を浴びて1点差に迫られ、無死一、二塁からポランコのボテボテの二ゴロを再び安達がファンブルして無死満塁に。1死から安田に左越えの2点適時打を浴び逆転を許し、平野佳はここで降板した。

2点ビハインドで打者一巡して迎えた小川の二塁右側への強めの打球を再び安達がこぼし、さらに1点を失った。安達はパ・リーグの二塁手では史上初となる1イニング3失策と不名誉な記録を残した。中嶋監督は天候による影響について「それはお互いさまの話なので」と話すにとどめた。救援失敗した平野佳については「ミスがあっても、それを抑えて、カバーしてくれたピッチャー。(今日は)それができなかったという形じゃないでしょうか」と責めることはなかった。

▽オリックス安達(9回の3失策に) 「自分の技術不足で、試合を壊してしまって申し訳ないです。ファンのみなさん、チームメートに申し訳ないです」

▼二塁手イニング3失策のパ・リーグ新記録=安達(オリックス) 1日のロッテ5回戦(ほっともっと神戸)の9回に3失策。62年8月6日巨人戦の2回に近藤昭(大洋)が記録して以来62年ぶりで、パ・リーグでは初めて。なお、プロ野球記録は49年9月29日阪急戦の6回に本堂(阪神)が記録した4失策。

▽オリックス平野佳(9回に登板して1/3を投げ5失点(自責0)で今季初黒星)「(安達の3失策に)いつも守ってくれてるから、別に責めることもないし。その後でちゃんと抑えてたらよかったってところもあるから」

▽オリックス中嶋監督(今季初スタメン落ちの西川について) 「いろんなことを考えてやっていますから。そこに対しては別にフォローもしませんし、それは自分たちでどう取るかということだと思いますけど」

▽オリックス紅林(2点リードの5回2死から左中間への1号ソロ) 「田嶋さんが頑張って投げくれていましたし、なんとか追加点になってくれてよかったです」

▽オリックス田嶋(先発で5回無失点も3勝目はお預け) 「野手のファインプレーにも助けていただきながら、何とか粘り強く投げ切れたところはよかった」

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